2025/9/29屋根塗装について徹底解説!№599
屋根塗装の注意点まとめ
屋根塗装は外壁と同じように住まいを守る重要なメンテナンスです。特に屋根は雨風・紫外線を直接受けるため劣化が早く、定期的な塗装によって防水性や美観を維持する必要があります。しかし、外壁塗装に比べて高所での作業が中心となるため、注意すべき点が数多くあります。以下では屋根塗装を行う際の主な注意点を詳しく解説します。
1. 塗装前の屋根の状態確認
屋根塗装はただ塗料を塗れば良いわけではなく、下地の状態が仕上がりや耐久性を大きく左右します。ひび割れ、反り、瓦やスレートの欠け、雨漏り跡などがある場合は、まず補修を行ってから塗装しなければなりません。特にスレート屋根は劣化が進むと脆くなり、塗装だけでは対応できないケースもあるため、塗装前の点検は必須です。
2. 下地処理の重要性
屋根塗装で失敗しやすいポイントのひとつが下地処理です。汚れや苔を落とさずに塗装をすると、密着性が悪くなり数年で剥がれる原因になります。高圧洗浄で汚れや旧塗膜をしっかり除去し、必要に応じてケレン作業(ヤスリがけ)やシーラー塗布を行うことが大切です。特に金属屋根の場合、錆止め処理を怠ると塗膜下で錆が進行し、早期劣化につながります。
3. 適切な塗料の選定
屋根塗装にはシリコン塗料やフッ素塗料、遮熱塗料などさまざまな種類があります。耐久性・価格・機能性のバランスを考え、屋根材や地域の気候に適した塗料を選ぶことが重要です。例えば、日射が強い地域では遮熱塗料を使うと室内温度の上昇を抑えられ、省エネ効果も期待できます。一方、コストを抑えたい場合はシリコン塗料が一般的です。
4. 天候と施工時期
屋根塗装は天候の影響を強く受けます。雨や湿気が多い日に塗装すると、乾燥不良や膨れ、剥がれの原因になります。また、真夏の直射日光下では塗料が早く乾きすぎて仕上がりにムラが出ることもあります。理想的な施工時期は春や秋で、気温15〜25℃・湿度80%以下が目安です。梅雨や真冬の施工は避けた方が安心です。
5. 安全対策
屋根は高所かつ傾斜があるため、転落の危険が常に伴います。必ず足場を組み、安全ネットや安全帯を使用して作業することが基本です。見積もりに「足場代」が含まれているかを確認し、極端に安い業者は安全対策を省いている可能性があるので注意が必要です。DIYでの屋根塗装は非常に危険なので、専門業者に依頼するのが望ましいです。
6. 適切な塗装工程
屋根塗装の基本は「下塗り・中塗り・上塗り」の3回塗りです。下塗りは密着性を高め、中塗り・上塗りで耐久性と美観を仕上げます。工程を省略すると数年で剥がれや色あせが発生するため、必ず3工程が行われているかを確認することが大切です。また、1回の塗布量や乾燥時間も規定を守ることが長持ちの秘訣です。
7. 施工後の保証とメンテナンス
塗装工事は施工後すぐには失敗が分かりにくく、数年後に不具合が現れることがあります。そのため、施工後の保証があるかどうかは非常に重要です。保証内容は「塗膜の剥がれ」や「変色」が対象となる場合が多く、期間は5〜10年程度が目安です。また、定期的に点検を行い、小さな劣化を早めに修繕することで屋根の寿命を延ばせます。
8. 業者選びの注意点
屋根塗装は専門知識が必要なため、信頼できる業者に依頼することが不可欠です。訪問販売や極端に安い見積もりは要注意で、手抜き工事や不必要な工事を勧められる可能性があります。施工実績や口コミ、資格の有無(塗装技能士、建設業許可など)を確認すると安心です。また、契約前に見積書の内容を細かく確認し、使用塗料や工程数を明確にしておくことがトラブル防止につながります。
まとめ
屋根塗装は建物を長持ちさせるために欠かせない工事ですが、注意点を理解せずに進めると「すぐに塗膜が剥がれる」「雨漏りが改善しない」といった失敗につながります。
特に 下地処理・塗料選び・天候・安全対策・業者選び は重要なポイントです。屋根は普段目に入りにくい場所だからこそ、信頼できる業者と正しい工程で塗装を行い、施工後も定期点検を続けることが、住まいを守る一番の方法と言えるでしょう。
2025/9/29ブログ執筆者
泉州ペイント株式会社
宮田 遼平
一般建築物石綿含有建材調査者 外装劣化診断士
外壁塗装・屋根塗装・防水工事
施工対応エリア
(泉佐野市 泉南市 貝塚市 岸和田市 阪南市 田尻町 熊取町 忠岡町 岬町 和泉市 泉大津市 高石市 堺市)
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