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2025/5/27コーキングと雨水の侵入の関係性について№576

2025.05.28 (Wed) 更新

コーキングと雨水の侵入の関係性

住宅や建物の外壁において、コーキング(シーリング)は非常に重要な役割を担っています。特にサイディングやALC(軽量気泡コンクリート)などの外壁材の目地部分には、コーキング材が充填されており、これが防水性や気密性を確保する要となっています。

コーキングの最大の目的の一つは「雨水の侵入を防ぐこと」です。建物の外壁には目地や隙間があり、そこから雨水が浸入すると、壁の内部に湿気が溜まり、構造材の腐食やカビの発生、断熱材の劣化といった重大な問題を引き起こします。これを防ぐために、コーキング材は柔軟で密着性の高い素材が使われ、外壁材の動きに追従しながら隙間をしっかりと塞ぎます。

しかし、コーキングは経年劣化する性質があり、紫外線や雨風、気温の変化などによって次第に硬化・収縮し、ひび割れや剥がれが生じます。こうした劣化が進むと、防水性が失われ、そこから雨水が浸入するリスクが一気に高まります。特に、打ち替えや補修が適切に行われていない建物では、目に見えないうちに雨漏りが発生し、内部で深刻な被害が進行してしまうこともあります。

また、屋根やサッシまわり、ベランダの立ち上がりなど、雨水が集まりやすい部位ほど、コーキングの劣化による影響は大きくなります。そのため、コーキングは単なる「隙間埋め」ではなく、建物の寿命を左右する「防水の最前線」として捉える必要があります。

定期的な点検と適切な補修、10年前後を目安とした打ち替え工事を行うことで、雨水の侵入を防ぎ、建物全体の健康を長期にわたって守ることができます。見た目では分かりにくい部分だからこそ、プロによる点検やメンテナンスの重要性は非常に高いと言えるでしょう。

 

雨水の侵入を防ぐための手段

建物の耐久性や快適性を維持するうえで、雨水の侵入を防ぐことは非常に重要です。雨漏りは見た目だけでなく、構造材の腐食やカビの発生、断熱性能の低下など、建物全体に深刻なダメージを与える可能性があります。そのため、以下のような多角的な対策が必要です。

まず基本となるのは屋根や外壁の防水施工です。屋根にはルーフィングと呼ばれる防水シートを敷設し、その上に瓦やスレートなどの屋根材を葺いて二重の防水層をつくります。外壁には防水紙や透湿防水シートを使用し、外壁材の下に雨水が入り込んだ場合でも室内まで侵入させない仕組みが取られています。

次に重要なのがコーキング(シーリング)処理です。外壁の目地、サッシまわり、配管の取り合い部分などには、コーキング材が充填され、雨水の侵入口をふさぐ役割を果たしています。コーキング材は劣化しやすいため、10年前後を目安に定期的な打ち替えや補修が必要です。

さらに、屋根・外壁の勾配設計水切り部材の配置も大切です。雨水が溜まらず、スムーズに排水されるよう、勾配をつけたり、水切り金物を設置して雨水の流れをコントロールします。軒の出をしっかり取ることで、外壁への雨の吹き込みも軽減されます。

また、**雨樋(あまどい)**の清掃・点検も忘れてはいけません。落ち葉やゴミで詰まると、オーバーフローした雨水が外壁に流れ、コーキング部や目地からの侵入リスクを高めます。

最後に、定期的な点検と早期補修が最も効果的な手段です。雨漏りは内部で静かに進行するため、見た目で異常がなくても、専門業者による点検を5年~10年ごとに行うことで、早期発見・対処が可能になります。

これらの対策を講じることで、雨水の侵入を未然に防ぎ、建物の長寿命化と快適な住環境の維持が可能になります。

 

 

 

 

2025/5/20ブログ執筆者

泉州ペイント株式会社 

宮田 遼平       

一般建築物石綿含有建材調査者 外装劣化診断士

外壁塗装・屋根塗装・防水工事 

施工対応エリア

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