2025/08/02夏の気候と外壁塗装の関係性№588
夏の気温と外壁塗装・屋根塗装・防水工事の関係性
外壁塗装や屋根塗装、防水工事は、建物の美観だけでなく耐久性や防水性能に直結する重要な工事です。施工に適した時期を選ぶことで、仕上がりの品質や耐用年数に大きく影響します。その中でも「夏」は、気温や湿度、天候といった環境条件が独特であり、他の季節と比べてメリットと注意点が混在する時期といえるでしょう。
夏のメリット:乾燥が早く工期が短縮できる
夏場の高温は、塗料の乾燥を促進します。外壁塗装や屋根塗装においては、下塗り・中塗り・上塗りの各工程の間にしっかりと乾燥時間を確保する必要がありますが、気温が高い夏はその乾燥が早く、作業効率が良くなります。これにより、工期が短縮されるケースも少なくありません。また、日照時間が長いため作業時間も確保しやすく、天気さえ安定していれば順調に進行します。
特に防水工事においては、気温が高く乾燥した気候は理想的です。ウレタン防水やシーリング材は湿度の影響を受けやすいため、乾燥が早い夏場は施工ミスのリスクが低くなります。
夏のデメリット:高温すぎると逆効果も
一方で、真夏の猛暑日(気温35℃以上)では、塗料が必要以上に早く乾きすぎてしまい、仕上がりにムラが出たり、塗膜の硬化が不十分になる場合があります。特に屋根は直射日光を受けるため表面温度が60~70℃以上になることもあり、通常の塗装条件を大きく超える環境になります。
また、高温の影響で塗料が伸びにくくなったり、ローラーや刷毛での施工性が悪くなることもあり、職人の技術によって仕上がりに差が出やすい時期ともいえます。
さらに、作業員にとっても熱中症のリスクが非常に高い時期です。塗装作業は足場の上や屋根の上での作業が多く、日陰が少ないため過酷な環境です。こまめな休憩や水分補給、作業時間の調整(早朝・夕方作業など)が求められ、工期が予定より延びる可能性も考慮すべきです。
夏の湿度と突然の雨に注意
日本の夏は、特に梅雨明け前後や台風シーズンには突発的な雨が多くなります。塗装中に雨が降ると、塗料が流れたり、密着が不十分になったりして不具合の原因になります。また、湿度が高い日には、表面は乾いていても内部が完全に乾いていない「見かけ乾燥」の状態になりやすく、塗膜の膨れや剥がれといったトラブルを引き起こすことも。
防水工事も同様で、下地が湿っていたり、施工直後に雨が降ると密着不良を起こしてしまい、防水効果が得られないことがあります。そのため、天候の急変や湿度の高い日は作業を見合わせる判断が重要です。
夏の施工で注意すべきポイント
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施工開始前に週間天気をチェック:数日連続で晴れる日を選ぶのが理想。
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猛暑日の屋根塗装は時間帯を調整:午前中や夕方に作業し、気温が上がる時間帯は避ける。
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下地の温度確認:特に屋根では表面温度が極端に高くなっていないか確認してから塗装する。
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湿度に注意:湿度85%以上の環境では塗装を控える。
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作業員の体調管理:熱中症対策を十分に行うことで安全な作業環境を確保。
まとめ
夏は塗装工事において「乾燥しやすく工期が読みやすい」という大きなメリットがありますが、高温・高湿・突発的な天候変化というリスクも抱えています。信頼できる業者であれば、こうした夏特有のリスクを見極め、作業時間や施工手順を適切に調整することで、高品質な仕上がりを実現することができます。夏に塗装工事を検討している方は、施工時期の選定と業者選びを慎重に行い、夏ならではの特性を理解した上で工事を進めることが成功の鍵となります。
2025/8/2ブログ執筆者
泉州ペイント株式会社
宮田 遼平
一般建築物石綿含有建材調査者 外装劣化診断士
外壁塗装・屋根塗装・防水工事
施工対応エリア
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