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2025/9/8季節ごとの外壁塗装の注意点まとめ№596

2025.09.08 (Mon) 更新

季節ごとの外壁塗装の注意点

外壁塗装は、一年中いつでもできる工事と思われがちですが、実際には「気温・湿度・天候・日照時間」といった条件が仕上がりに直結します。特に日本は四季がはっきりしているため、季節ごとの特徴を理解しておくことで、工事の質を高めたり、失敗を防ぐことが可能です。ここでは春・夏・秋・冬に分けて、それぞれの注意点を解説します。


1. 春(3月〜5月)

春は「外壁塗装のベストシーズン」といわれます。気温は15〜25度程度で、湿度も安定しているため、塗料の乾燥に最も適した時期です。ただし、いくつか注意すべき点があります。

  • 黄砂や花粉の影響

    春は黄砂や花粉が飛散する時期で、塗装中や塗り終わった直後に付着すると仕上がりにムラが出る可能性があります。施工前には高圧洗浄をしっかり行い、作業中も職人が表面を確認しながら進めることが大切です。

  • 春の強風

    春先は風が強い日が多く、足場の安全や養生シートのバタつきによる騒音が発生することがあります。近隣への配慮とともに、工事スケジュールの調整も必要です。

  • 急な雨

    春は天候が変わりやすく、にわか雨で作業が中断することもあります。塗料が乾く前に雨が当たると、塗膜にシミや流れができてしまうので、職人は天気予報を確認しながら慎重に進めます。


2. 夏(6月〜8月)

夏は日照時間が長く乾燥も早いため、一見すると工事がしやすいように思えますが、実は注意点の多い季節です。

  • 梅雨の時期(6月〜7月上旬)

    長雨が続くと塗装作業ができません。無理に塗装すると乾燥不良や剥がれの原因になります。梅雨入り前に工事を終えるか、梅雨明け後に着工するのが理想です。

  • 高温による乾燥の速さ

    真夏の直射日光下では、塗料が表面だけ急速に乾燥して内部が固まりきらない「皮張り現象」が起こることがあります。職人は作業時間を調整し、午前中や夕方に塗布するなど工夫が必要です。

  • 熱中症対策

    夏場は職人の体調管理も大きな課題です。足場上は地面よりも気温が高くなるため、こまめな水分補給や休憩を取りながら作業することが欠かせません。工期が少し長引く可能性もあります。

  • 夕立やゲリラ豪雨

    夏特有の急な豪雨は、塗装面を台無しにする恐れがあります。予報にない急な天候変化も想定して、養生や雨対策を万全にしておくことが大切です。


3. 秋(9月〜11月)

秋も春と並ぶ「塗装のベストシーズン」とされます。気温・湿度ともに安定し、塗料の乾燥条件が整っているからです。しかし、秋ならではの注意点もあります。

  • 台風シーズン

    9月は台風が多い時期で、足場や養生シートの管理には特に注意が必要です。工事中に台風が接近する場合は、足場のシートを外して風の影響を最小限にすることが欠かせません。

  • 朝夕の冷え込み

    10月後半以降は朝晩の気温が10度以下になる日もあり、塗料が乾きにくくなります。外壁塗装は気温5度以下では施工できないため、作業時間を昼間に限定することが重要です。

  • 秋雨前線

    9月〜10月初旬は秋雨が続くこともあり、梅雨と同様に天候に工事が左右されます。余裕を持ったスケジュールを立てることが必要です。


4. 冬(12月〜2月)

冬は日照時間が短く、寒さが厳しいため、外壁塗装にはあまり向いていない時期とされます。ただし、条件次第では工事可能です。

  • 気温と乾燥時間

    外壁塗装は「気温5度以上・湿度85%以下」でなければ施工できません。冬は地域によって朝晩が氷点下になるため、作業可能時間が限られてしまいます。結果的に工期が長くなることもあります。

  • 霜・結露の影響

    冬の朝は霜や結露が発生しやすく、塗布面が濡れている状態では塗装できません。塗膜の付着不良や膨れの原因となるため、作業開始時間を遅らせる必要があります。

  • 雪の影響

    降雪地域では、足場や屋根に雪が積もることで作業自体ができなくなる場合があります。安全面の確保を最優先にするため、雪解け後に工事を進めるケースが多いです。

  • 乾燥した空気

    冬は空気が乾燥しているため、塗料が安定して乾きやすいメリットもあります。ただし気温の低さがネックになるため、日中の限られた時間に集中して作業することが重要です。


まとめ

  • 春と秋 → 塗装に最適。気温・湿度が安定して仕上がりが良い。

  • → 高温やゲリラ豪雨に注意。梅雨の時期は避けたい。

  • → 低温や結露で作業時間が限られる。雪のある地域は不向き。

結論として、春と秋は「失敗しにくいベストシーズン」、夏と冬は「注意点を理解した上で計画的に進める季節」といえます。季節ごとの特徴を踏まえて施工業者と相談すれば、理想的な外壁塗装工事が実現できるでしょう。

 

 

2025/9/8ブログ執筆者

泉州ペイント株式会社 

宮田 遼平       

一般建築物石綿含有建材調査者 外装劣化診断士

外壁塗装・屋根塗装・防水工事 

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