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2025/12/14 気温と外壁塗装の関係性について№605

2025.12.14 (Sun) 更新

気温と外壁塗装の関係性とは?失敗しないために知っておくべき重要ポイント

外壁塗装は「いつやっても同じ仕上がりになる工事」だと思われがちですが、実は気温によって仕上がり・耐久性・工期に大きな差が出る工事です。

塗料は化学反応によって硬化(乾燥)するため、その反応速度や状態は気温に強く影響されます。ここでは、なぜ気温が重要なのか、季節ごとの注意点、適した気温帯について詳しく解説します。


外壁塗装に適した気温の目安

一般的に、外壁塗装に適している気温は以下の通りです。

  • 5℃以上35℃未満

  • 理想は 10℃〜30℃前後

これは多くの塗料メーカーが定めている基準で、これを下回ったり上回ったりすると、塗料本来の性能が発揮されにくくなります。


気温が低すぎる場合の問題点(冬場)

① 塗料が乾燥しにくい

気温が5℃未満になると、塗料の乾燥反応が極端に遅くなります。

乾く前に夜露や霜が付くと、塗膜が白く濁る・剥がれる・密着不良を起こすなどのトラブルにつながります。

② 塗膜の耐久性が低下する

見た目はきれいに仕上がっていても、低温下で施工された塗膜は、

  • 本来の硬さにならない

  • 数年で膨れ・剥がれが起こる

    といった 耐久性の低下 を引き起こす可能性があります。

③ 工期が延びやすい

乾燥に時間がかかるため、通常より工程に余裕を持たせる必要があり、工期が長くなる 傾向があります。

※最近は冬用塗料や施工管理技術も進歩していますが、それでも気温管理は非常に重要です。


気温が高すぎる場合の問題点(夏場)

① 塗料が乾きすぎてしまう

気温が35℃を超えるような真夏日では、塗料が乾燥しすぎてしまう問題が起こります。

  • 塗料が均一に広がらない

  • ローラー跡が残る

  • 表面だけ乾いて中が乾いていない(内部硬化不良)

こうした状態は、見た目や耐久性の低下につながります。

② 直射日光による施工不良

外壁が直射日光で高温になっている状態で塗装すると、

  • 塗膜に気泡が入る

  • 塗料が弾かれる

    といった不具合が起こることがあります。

そのため、夏場は

  • 早朝や夕方に施工

  • 日陰になる面から塗装

    など、職人の判断と経験が重要になります。


季節別に見る外壁塗装と気温の特徴

春(3月〜5月)

  • 気温が安定している

  • 湿度も比較的低い

    外壁塗装に最も適した季節の一つ

夏(6月〜8月)

  • 気温が高く、梅雨時期は湿度も高い

    → 施工時間や天候管理が重要だが、問題なく施工は可能

秋(9月〜11月)

  • 春と並んでベストシーズン

  • 塗料の乾燥状態が安定

    仕上がり・耐久性ともに良好

冬(12月〜2月)

  • 気温が低く、日照時間も短い

    → 適切な管理をしないと不具合が起こりやすい


気温だけでなく「管理」が重要

重要なのは、単純に季節や気温だけで判断しないことです。

信頼できる塗装業者は、

  • 気温・湿度・天候を毎日確認

  • 無理な施工をしない

  • 塗料メーカーの基準を守る

    といった 施工管理を徹底 しています。

逆に、

  • 工期を急ぐ

  • どんな気温でも強行する

    業者は、後々トラブルになる可能性が高いと言えます。


まとめ|気温を知ることが「後悔しない外壁塗装」につながる

外壁塗装は、

「どんな塗料を使うか」だけでなく、「どんな気温環境で塗るか」 が非常に重要です。

  • 低すぎてもダメ

  • 高すぎてもダメ

  • 適切な気温管理と職人の判断が仕上がりを左右する

これを理解しておくことで、業者選びの際にも

「ちゃんと管理してくれる会社か?」

という視点で判断でき、工事後に後悔するリスクを大きく減らすことができます。

 

 

 

2025/12/14ブログ執筆者

泉州ペイント株式会社 

宮田 遼平       

一般建築物石綿含有建材調査者 外装劣化診断士

外壁塗装・屋根塗装・防水工事 

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