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2025/12/22 冬場のコーキングの施工について №607

2025.12.22 (Mon) 更新

冬場のコーキング施工について知っておくべきポイント

外壁塗装や防水工事に欠かせない工程の一つが「コーキング(シーリング)施工」です。外壁材の継ぎ目やサッシ周りに充填することで、雨水の侵入を防ぎ、建物の耐久性を保つ重要な役割を担っています。しかし、このコーキング施工は冬場特有の注意点があり、正しい知識がないと施工不良につながる恐れがあります。

1. 冬場は気温の影響を大きく受ける

コーキング材は、適切な温度環境で施工されることを前提に性能が発揮されます。一般的に、施工可能な最低気温は5℃以上とされており、これを下回ると硬化不良を起こしやすくなります。気温が低いとコーキング材が硬くなり、押し出しにくくなるだけでなく、外壁との密着性も低下します。その結果、数年も経たないうちに剥離やひび割れが起こる可能性があります。

2. 硬化時間が長くなるリスク

冬場は気温だけでなく、日照時間の短さも施工に影響します。コーキング材は空気中の湿気と反応して硬化しますが、低温環境では硬化に通常より時間がかかるため、表面は乾いているように見えても内部が完全に硬化していないケースがあります。この状態で次の工程(塗装など)に進むと、膨れや割れの原因になります。

3. 結露・霜に要注意

冬場の朝は、外壁表面に結露や霜が発生しやすくなります。この状態でコーキングを施工すると、下地とコーキング材の密着不良を引き起こします。見た目には問題がなくても、内部で浮きが発生し、短期間で不具合が現れることがあります。そのため、施工前には必ず外壁の乾燥状態を確認し、霜や水分が完全になくなってから作業を行う必要があります。

4. 冬場に適した材料選びが重要

近年では、低温環境でも比較的安定した性能を発揮する「冬用」「低温対応」のコーキング材も登場しています。冬場の施工では、こうした季節に適した材料を選定できるかどうかが、仕上がりの良し悪しを左右します。価格だけでなく、施工時期に合った材料を使っているかを業者に確認することが大切です。

5. 職人の判断力と経験が仕上がりを左右する

冬場のコーキング施工は、気温・湿度・天候を細かく見極めながら進める必要があります。そのため、経験豊富な職人の判断力が非常に重要になります。無理に工期を優先するのではなく、「今日は施工を見送る」という判断ができる業者こそ、信頼できる業者と言えるでしょう。

6. 冬でも施工は可能。ただし条件付き

「冬はコーキング工事ができない」と思われがちですが、実際には適切な条件と管理ができていれば施工は可能です。重要なのは、気温管理・材料選定・施工タイミングの見極めです。これらを徹底することで、冬場でも十分に耐久性の高いコーキング施工を行うことができます。


冬場のコーキング施工は、他の季節以上に「丁寧さ」と「知識」が求められます。価格や工期だけで判断するのではなく、施工環境や使用材料、職人の対応まで含めて確認することが、後悔しない外壁工事につながります。

 

 

2025/12/23ブログ執筆者

泉州ペイント株式会社 

宮田 遼平       

一般建築物石綿含有建材調査者 外装劣化診断士

外壁塗装・屋根塗装・防水工事 

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