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2026/1/19 塗装できる屋根・塗装できない屋根 №608

2026.01.19 (Mon) 更新

塗装できる屋根・できない屋根の違いとは?

屋根塗装は、建物を雨や紫外線から守るために非常に重要なメンテナンスですが、すべての屋根が塗装できるわけではありません。実際、塗装してはいけない屋根、塗装しても意味がない屋根も存在します。ここでは「塗装できる屋根」と「塗装できない屋根」の違いを、屋根材ごとに詳しく解説します。


■ 塗装できる屋根材

① スレート屋根(カラーベスト・コロニアル)

現在の住宅で最も多く使われている屋根材です。

スレート屋根は定期的な塗装が必須で、塗膜によって防水性を保っています。新築から7〜10年程度で再塗装が推奨され、劣化を放置すると割れや反り、雨漏りの原因になります。

※注意点として、2000年前後に製造された一部のスレートにはアスベストを含まない代わりに耐久性が低い製品があり、劣化が激しい場合は塗装不可となるケースもあります。

② 金属屋根(ガルバリウム鋼板・トタン)

金属屋根も塗装可能な屋根材です。

特にガルバリウム鋼板は軽量で耐久性が高く、塗装によってサビの発生を抑え、寿命を延ばすことができます。塗装前にはケレン(下地処理)を丁寧に行うことが非常に重要で、ここを怠ると早期剥離につながります。

③ セメント瓦・モニエル瓦

セメント系の瓦は、塗装によって防水性を維持する屋根材です。

表面の塗膜が劣化すると雨水を吸い込みやすくなるため、定期的な塗装メンテナンスが必要です。モニエル瓦の場合は、専用の下塗り材を使わないと塗料が密着しないため、施工には知識と経験が求められます。


■ 塗装できない(おすすめできない)屋根材

① 粘土瓦(和瓦・いぶし瓦)

昔ながらの日本瓦は、基本的に塗装不要・塗装不可です。

瓦自体に防水性と耐久性があり、塗装をしても意味がないどころか、塗膜が剥がれて逆に美観を損ねる原因になります。メンテナンスは塗装ではなく、漆喰補修や瓦の差し替えが中心です。

② 著しく劣化したスレート屋根

表面がボロボロで、指で触ると崩れるような状態のスレート屋根は、塗装しても塗料が密着せず長持ちしません。この場合は、塗装ではなくカバー工法や葺き替えを検討すべき状態です。

③ ノンアスベスト初期型スレート(特定製品)

一部のノンアスベストスレートは、製品自体の耐久性が低く、塗装しても割れや欠けが進行します。

このタイプは、業者が安易に「塗れます」と言うとトラブルになりやすい屋根なので注意が必要です。


■ 見極めが重要な理由

「塗装できるか・できないか」の判断を間違えると、

・高額な費用を払ったのにすぐ剥がれる

・雨漏りが改善しない

・数年で再工事が必要になる

といった失敗につながります。

そのため、屋根塗装は屋根材の種類・劣化状況・製造年代まで正確に見極めた上で判断することが重要です。


■ まとめ

屋根塗装は万能ではありません。

塗装で守れる屋根もあれば、塗装してはいけない屋根もあります。本当に大切なのは、「とりあえず塗る」ではなく、その屋根に合った正しいメンテナンス方法を選ぶことです。

もし業者から塗装を勧められた場合は、「この屋根は本当に塗装が最適なのか?」を一度立ち止まって確認することが、後悔しない家づくりにつながります。

 

 

 

2026/1/19ブログ執筆者

泉州ペイント株式会社 

宮田 遼平       

一般建築物石綿含有建材調査者 外装劣化診断士

外壁塗装・屋根塗装・防水工事 

施工対応エリア

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