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2024/12/2遮熱塗装とは?屋根塗装を徹底解説!!№527

塗装の豆知識 2024.12.02 (Mon) 更新

屋根の遮熱塗装は、屋根の表面に特殊な塗料を塗布して、日光からの熱を反射し、建物内部の温度上昇を抑える効果がある塗装技術です。特に夏場の冷房費用を削減したい場合や、屋根の劣化を防ぎたい場合に注目されています。

遮熱塗装の特徴とメリット

  1. 熱反射効果
    遮熱塗料は、日光に含まれる赤外線を反射することで屋根の温度上昇を抑えます。その結果、建物内の室温を下げる効果があります。

  2. 省エネルギー効果
    冷房の使用頻度や電力消費を減らすことで、電気代を削減し、CO2排出量の削減にも寄与します。

  3. 屋根材の保護
    紫外線や熱による屋根材の劣化を防ぎ、屋根の寿命を延ばします。

  4. 快適性の向上
    室内温度が安定し、暑さによる不快感を軽減できます。

  5. 環境への配慮
    遮熱塗料の使用は、地球温暖化対策としても評価されています。


遮熱塗料の選び方

遮熱塗料は、以下の基準で選ぶと良いです:

  1. 反射率や遮熱性能
    塗料の遮熱性能を示す指標を確認します。「日射反射率」や「熱放射率」が高いものがおすすめです。

  2. 適用する屋根材との相性
    金属屋根、スレート屋根、瓦屋根など、屋根の種類に合った塗料を選びましょう。

  3. 耐久性とコスト
    長期間の耐久性を考慮し、メンテナンス周期や費用を計算して選びます。

  4. カラー
    遮熱効果は明るい色ほど高い傾向があります。白や薄いグレー、淡いブルーなどがおすすめです。


施工の注意点

  1. 専門業者への依頼
    遮熱塗装は、技術が必要なため専門の施工業者に依頼することを推奨します。

  2. 塗装時期の選定
    雨が少ない春や秋が適しています。湿気が多い時期や寒い時期は乾燥不良を起こす可能性があります。

  3. 事前点検
    屋根の状態を確認し、ひび割れやサビがある場合は補修してから塗装を行います。


遮熱塗装は、初期費用がかかりますが、長期的には省エネや屋根の保護でコストパフォーマンスが高い選択肢です。
さらに詳しいアドバイスや見積もりが必要であれば、専門業者に相談することをおすすめします。

 

屋根材について

遮熱塗装は多くの屋根材に適用できますが、その効果を最大限に引き出すためには、屋根材ごとの特性や状態に応じた対応が重要です。以下に、主な屋根材と遮熱塗装の適性について解説します。


1. 金属屋根(ガルバリウム鋼板やトタンなど)

  • 適性: 非常に適している
    金属屋根は熱を吸収しやすく、夏場に表面温度が高くなる傾向があります。遮熱塗装を施すことで、金属特有の熱伝導を抑えられるため、効果が大きいです。
  • 注意点:
    金属はサビが発生しやすいため、塗装前にサビ止め処理を行う必要があります。また、適切な下地処理を行うことで、塗料の密着性を高められます。

2. スレート屋根(コロニアルやカラーベスト)

  • 適性: 高い
    スレート屋根は薄いため、遮熱塗装で直接的な熱の侵入を軽減できます。表面が平らなので塗装作業も行いやすいです。
  • 注意点:
    経年劣化でひび割れや劣化が進行している場合があります。塗装前に補修を行い、塗膜の剥がれを防ぐ必要があります。

3. 瓦屋根(陶器瓦、セメント瓦)

  • 適性: 陶器瓦:中程度、セメント瓦:高い
    陶器瓦は元々の表面が滑らかで熱を蓄えにくい特性があるため、遮熱塗装の効果は限定的ですが、セメント瓦は遮熱塗装で性能向上が見込めます。
  • 注意点:
    瓦が割れている場合、事前の補修が必須です。瓦自体の耐久性は高いですが、塗料の密着性に注意が必要です。

4. アスファルトシングル

  • 適性: 中程度
    アスファルトシングルは、遮熱塗装の効果を実感しづらい屋根材の一つです。ただし、色あせや防水性能の補強目的で塗装する場合は意味があります。
  • 注意点:
    塗料選びが重要です。塗料がアスファルト部分にしっかり密着する種類を選ぶ必要があります。

5. コンクリート屋根

  • 適性: 高い
    遮熱塗装が最も効果的な屋根材の一つです。コンクリートは蓄熱しやすい特性があるため、遮熱塗装で熱反射効果を高めると、室内温度の低下が期待できます。
  • 注意点:
    防水塗装と併用することで、より高い耐久性と快適性を得られます。

遮熱塗装が適していないケース

  • 自然石や茅葺き屋根
    これらの屋根材は塗装に適していないか、効果が限定的です。遮熱以外の断熱対策を考える方が効率的です。

結論

遮熱塗装は、スレート屋根や金属屋根、セメント瓦のような蓄熱しやすい屋根材に特に効果的です。ただし、事前の点検や補修、そして適切な塗料選びが成功の鍵となります。屋根材に応じた塗装プランを立てるために、専門家に相談することをおすすめします。

 

2024/12/2ブログ執筆者

泉州ペイント株式会社 

宮田 遼平       

一般建築物石綿含有建材調査者 外装劣化診断士

外壁塗装・屋根塗装・防水工事 

施工対応エリア

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